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人は鏡、万象わが師~心の経営が未来を拓く~

珈琲を手に取る佐藤良一社長
会社名/役職/名前会社所在地/連絡先
株式会社 秋田食産 代表取締役 佐藤良一さん
(大曲倫理法人会会長)
秋田県仙北郡美郷町土崎字上野乙205-9
TEL:0187-73-5046 FAX:0187-73-5047

始まりは自衛隊のレンジャー

豪雪地帯で南国の作物「雪国ばなな」「雪国珈琲」を作っていることでさまざまなメディアに取り上げられている佐藤良一さん。秋田食産を立ち上げるまでの経緯はどんなものだったのでしょうか。
「社会に出た最初は自衛隊で、レンジャーの教育を受けました。その後数社を経てそれなりのポジションについていたのですが、親が大病を患い『帰ってきてくれ』と言われて。職場で積み上げてきた実績もあったのでだいぶ葛藤しましたが、今まで子どもとの時間がうまくとれなかったこともあって美郷へ戻ることに決めました。すると戻ったのはいいですが求職しても納得できる仕事がなくて(笑)起業に至りました」

「刺繍・プリント」から「農業」へ

起業するといってもいろいろな業種があります。起業する際、いろいろな仕事を検討したと佐藤さん。
 「流通業界にいたとき、さまざまな業種の経営者と交流することができました。荷物の流れは経済の流れと一緒ですから、そこから景気の流れを考え、5つ
くらい列挙した中から最初に『みさとマーク株式会社』を立ち上げました。Tシャツやタオルにオリジナルプリントや刺繍をする会社です。前職の繋がりも活かし、業績は順調に伸びていきました。」
 「ふるさとの耕作放棄地が多いという特質はもちろん、これから食糧難で農業が伸びるだろうと思っていました。いずれ農業をやりたい、と考え定款にも入れてましたので、起業から7年後、息子たちが大学を卒業した時に『株式会社秋田食産』を設立し、農業をはじめました。」
 「ベビーリーフから始めたのですが、うまくいくまで2年ほどかかりました。そのあと銀行と一緒にいちごに取り組む運びになった時、全国津々浦々へ視察に行きました。様々な理由があり結局当時はいちごを断念したのですが、視察時に身に付いた知識を活かし、次の展開はバナナやコーヒーなどに行き着きました。南国で採れる作物を雪国でつくるという珍しさで、商品に付加価値を加えることができるとも考えたからです。他の人たちと同じ物をつくっても商売としてうまく行く気もしなかったし……。」

聞いたこともなかった「人は鏡、万象はわが師」

 入会して今年で5年となる佐藤さん。倫理で学びを重ね、学びを実践に移行して実際会社に変化はありましたか、と問うと「あった」と言い切ります。
 「レンジャー部隊に所属していたせいでしょうか。以前は、人を動かすために威圧的、高圧的な態度で接していました。そんなやり方しか知らなかったんですね。人前で社員を怒ったりすると、他の社員も同調して“あの人は駄目だよね”と仕事中に言い出したり……。それでもそれなりに人は動いていたのですが、入れ替わりが激しくて。なんで社内が自分の思い通りにならないんだろうと思って、やり方ばっかりを模索していました。でも自分の在り方だったんですね。今なら分かるんですが当時は分からなくって…。思い通りにならない社員は、まさに自分の鏡だったんです。社員が悪いのではなく、悪いのは自分。自分が投じたことが、そのまま自分に返ってきていただけなんです。倫理の学び通り、自分が変わるとずいぶん社員も変わりました。会社の雰囲気もずいぶん良くなりましたね。」
 「またマイナスな物事を受け入れることもできるようになりました。以前はなんでこんな嫌なことが起こるのだろうと不平不満に思うことが多かったのです。でも今では起こる事は自分に何かを学べ、何かに気づけといっているような気がします。四条は嘘でもなんでもなく、全くその通りだな、と実感しました。」
 万人幸福の栞の四条は【人は鏡、万象はわが師】。それを佐藤さんは身をもって体験したのです。

心の経営で目指す明るい未来とは?

 「人口減少や食の多様化で、10年後にはコメ余りがより深刻となるでしょう。コメの消費量が落ちると、秋田県の農家の方たちの収入も下がります。秋田県の11%は農業従事者ですから、この11%の消費が低迷すれば全産業に影響が出ます。そうなる前に、コメから別の作物に転換できないか考えています。」
 「作りやすいコメを作って売れない、と嘆くのではなく、消費者がほしいものを作っていきたい。この地域はもちろん秋田で新たな農業の形を生み出して、外貨を稼げるようにすることで、持続可能な地域社会づくりの一助を担いたいです。そしてここで暮らす人たちが笑顔でいられる社会を目指したい。」
 と語られた佐藤さん。家族を養うために始めた経営は、社員はもちろん、ここで暮らす人たちの幸せや、地域の発展を想う気持ちへと進化を遂げています。この変化も「倫理」との出会いが大きいのでは、と感じられました。

会社名/役職/名前会社所在地/連絡先
株式会社 秋田食産 代表取締役 佐藤良一さん
(大曲倫理法人会会長)
秋田県仙北郡美郷町土崎字上野乙205-9
TEL:0187-73-5046 FAX:0187-73-5047

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