| 「みんなのMuseumプロジェクト」は令和5年度に3年計画の「みんなのキンビプロジェクト」としてスタートした取組です。秋田県立近代美術館(キンビ)を中核に地域の様々な機関や市民の皆さんと連携、協働し、地域課題に対応しながら年齢や障害の有無にかかわらず、誰もがアートを楽しみ、アートを通じてつながる地域づくりを目指す取組です。3年計画の3年目となる今年度は県立博物館施設4館(秋田県立博物館、秋田県立農業科学館、秋田県立美術館、秋田県立近代美術館)が連携を深め、県内各館での取組に広げることを目指し、「みんなのMuseumプロジェクト」と名称を改め、取組を進めています。
皆様は「アート」というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。一般的に余暇のプラスアルファの活動、というイメージがあるかもしれません。現在、イギリスをはじめ世界各国で研究が進み、アートは人の健康やウェルビーイングを保つために必要な要素と考えられてきております。例えばニューヨーク近代美術館では2010年から認知症の方を対象とした対話型の鑑賞プログラムを実施しておりますが、うつ状態の高齢者にアート鑑賞プログラムを実施したところ、認知症の危険因子となるうつ状態の改善が見られるなど、アートの効果は臨床的に証明されております。
秋田県の高齢化率は39.7%と全国一高く、今後も上昇していくことが予測されており、秋田県の地域課題として高齢化というのは外せない課題です。さらに、望まない孤独・孤立を引き起こす不登校や引きこもりなども大きな課題となっております。本セミナーでは、「みんなのMuseumプロジェクト」の取組をもとに、美術館を含む博物館施設=Museumとその資源を活用した取組の可能性について、皆様と一緒に考えていきたいと思います。 |