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恩の遡源~倫理の学びにより、繋がりを深く~

会社名/役職/名前会社所在地/連絡先
株式会社和賀組 代表取締役社長 和賀幸雄さん
(湯沢市倫理法人会 副会長)
秋田県湯沢市柳町2丁目2番40号
TEL:0183-73-5107 FAX:0183-73-8788

 創業明治10年、約150年の建設会社、株式会社和賀組代表取締役和賀幸雄さんを取材させていただきました。和賀さんは平成11年に横手市倫理理法人会に入会、平成15年に湯沢市倫理法人会を立ち上げた後、湯沢市の会員となり現在は副会長をされております。

倫理法人会に入会した当初

 今から30年ほど前、平成5年の7月に東京のベンチャー企業を退社して(株)和賀組へ入社、会社経営経験が全く無いながらも専務取締役に就任しました。東京では工業用貴金属という特殊な商品のメーカーに勤務、全国の半導体工場や化学工場などを訪問して営業活動しておりました。
 倫理法人会へ入会のきっかけは、平成11年に横手の高橋茂さんから突然の電話で、横手市倫理法人会への勧誘をされてすぐに入会いたしました。当時はMSに出ることは無く幽霊会員でした。
 4年が経過したある時、横手市の江上さんの名刺が何度も会社の机に上がるようになりました。不思議に思いながらお話を伺うと、「湯沢市に倫理法人会を作りたい」とのことでした。私は「湯沢市は酒の街、皆飲み会で忙しく早朝からのMS参加は無理ですよ」と伝えたのですが、江上さんは諦めずに何度も足を運んで来られました。その熱意に根負けして、「わかりました一緒に頑張りましょう」と決意して、55社集めて平成15年8月に準倫理法人会を開設、翌年110社で設立となりました。
 専任幹事に就任して倫理法人会活動に参加、倫理を学んでいくようになりました。当時建設業を取り巻く環境は大変厳しく、経営も思わしくない状況が続いていましたが『どんな時でも明るく、希望を高く掲げよう』という言葉を信じて企業経営に取り組んでおりました。

倫理を学び、社員の気持ちを一つにして
感動の共有を目指す

 当社では施工現場が広範囲の為、出社せずに現場へ直行をする社員が多く、社員全員が顔を揃える機会が少なく、自分の考えを伝える機会が少ないことが問題でありました。
 社員と気持ちを一つにするために活力朝礼を取り入れました。毎日本社に集まれる人だけでやると決め、活力朝礼セミナーに参加をして学びました。新たな行動指針を作って朝礼で唱和し、職場の教養を活用して輪読をしています。
 10年程前から年度初めの4月1日に入社式と経営方針発表会を実施しております。バーベキュー大会や忘年会などで社員が集まる機会を増やしましたが、さらに自分の思いや考えを社員一人々々に伝える方法はないかと考えました。毎月出す給与明細書に手紙を添えることを思いつき、2016年から『不易流行』というタイトルの社内報を給与明細に同封することを始めました。現在は基本メールによる送達としておりますが、ウエブサイト上にもバックナンバーも含め掲載しております。毎日の朝礼、月イチの社内報、年度初めの経営方針発表会と繰り返し経営理念を伝えるように努力しており、少しずつ社風が変わってきたことを実感しております。

恩の遡源、創業者の想いに触れる

 専務に就任した1993年当時、当社は一部JR東日本の仕事をしておりましたが、公共土木工事がメインでした。公共事業は自分で努力しても仕事は増えず、経営は安定しないと考え、民間建築に挑戦して当時は珍しかった鉄筋コンクリートマンションの受注建築にも挑戦しました。その後徐々に事業の柱を増やしていき、現在では公共土木工事、公共建築工事、民間建築工事、コンクリート補修工事、鉄道工事、地盤事業、不動産事業、戸建住宅事業と範囲を広げ、平成21年に5代目社長に就任してからは経営も安定して参りました。
 2020年夏に先代が亡くなりましたが、コロナ過でもあり葬儀は身内だけで行いました。後日多くの方からお悔やみの言葉を頂きましたが、中にはそれまで疎遠となっていた方からも多く頂戴しました。義母にその方々との関係を聞いても理解できない事が多く、親戚関係を理解するために家系図を作ってみました。結果どこまで遡れるかに興味が湧き、秋田県立公文書館で検索したところ創業者に関する多くの文書を見つけることができました。公文書館の方には大変親身になって対応してもらい、創業者の2代前が仙台藩家中であったことなど新しい事実を多く発見することができました。
 明治10年、創業者和賀市蔵は橋梁社岩崎支社として十文字古内と岩崎の間を流れる皆瀬川の、それまでは船渡し場しかなかった場所に木橋を架けました。知事から期限付きの許可を得て、その橋の通行料をもらうという現在で言うところのPFI事業を行っていたのです。資料の中には「土地の者からは受け取らず、旅の人から通行料を貰っていた。人からは7文、馬は14文。東鳥海山のお祭りの時には何十円も入った」などの事実も判明しました。さらに水害により橋は頻繁に流失し、その都度補修して知事に許可年限を延長していたこともわかりました。

左)コンクリート補修事業(本牧ふ頭、横浜市港湾局) 右)HySPEED工法受注キャンペーン 3rd Place

 当社を代表とするコンソーシアムは今年度、湯沢駅前に計画されている複合施設の設計施工運営のPFI事業に応募し採択されました。明治初期岩崎藩の武士であった市蔵は生業として建設業を選び地域の生活向上に大きく貢献しました。150年前の創業者の想いと繋がることができたのも倫理の学びのお陰であると感謝し、同時に深い感慨を覚えます。

 お話しを聞いて改めて、今自分が在るのは、自分の力だけで在るのではない。原点を知り、学ぶことで、感謝の気持ちが湧き上がります。本の大切さを気づかせていただきました。

会社名/役職/名前会社所在地/連絡先
株式会社和賀組 代表取締役社長 和賀幸雄さん
(湯沢市倫理法人会 副会長)
秋田県湯沢市柳町2丁目2番40号
TEL:0183-73-5107 FAX:0183-73-8788

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